コグニフォトベースとは|コグニセブンと連携する損保への画像・見積伝送

コグニフォトベースとは|コグニセブンと連携する損保への画像・見積伝送

コグニフォトベースは、コグニビジョン株式会社が提供する、事故車の画像や見積書を損害保険会社や共済組合と共有するためのサービスです。保険修理では、見積書と一緒に損傷部位の写真を送って修理内容を確認してもらう場面が多く、写真をメールや郵送でやり取りすると、送り忘れや取り違えが起きやすくなります。コグニフォトベースは、同じ会社の見積システム「コグニセブン」と連携し、見積画面のボタンから案件を作れる点が特徴です。この記事では、公式の製品ページとよくある質問の記載をもとに、登録の窓口、料金、コグニセブンからの伝送手順、スマホアプリ「コグニフォトベースモバイル」の役割を整理します。

この記事の内容は、コグニビジョンの公式サイト(製品ページ、よくある質問、沿革)を2026年10月5日に確認したものです。料金と動作環境は変わることがあるため、申込み前に公式の最新情報と送信先の損害保険会社へご確認ください。

コグニフォトベースとは(損保・共済と工場をつなぐ画像伝送サービス)

コグニフォトベースとは、損害保険会社、共済組合、修理工場のあいだで、事故車の画像や見積書、メッセージを伝送するファイル共有とコミュニケーションのサービスです。提供元はコグニセブンやアセスプロⅡを開発するコグニビジョン株式会社で、同社のトップページでは「画像伝送サービス業界標準」と紹介されています。工場側の利用登録は損害保険会社と共済組合が行っており、登録料と利用料はかかりません。画像は【修理前】【修理中】【修理後】の区分ごとに登録でき、公式ページでは、国土交通省のガイドラインが求める「画像情報の記録保存」への対応をサポートするとしています。保険事故以外の画像も管理できます。利用できる時間は7時から22時までで、土日祝日も使えますが、22時から翌朝7時までは定期メンテナンスで止まります。

コグニビジョンの沿革を見ると、画像伝送の取り組みは長く続いています。1998年6月に画像伝送システム「アウダネオメール」を発表し、2004年6月に「アウダフォトベース」が本格稼動しました。2017年4月の商号変更でコグニビジョン株式会社となり、製品名が「コグニフォトベース」に変わっています。2022年11月には「NEWコグニフォトベース」とスマホアプリのiPhone版が全国でリリースされ、2023年4月にAndroid版が加わりました。

写真をどの段階で撮り、協定でどう使うかは、比較サイトのコラム保険修理の協定とはで国土交通省の資料に沿って説明しています。この記事では、コグニフォトベースという仕組みそのものに絞って解説します。

項目公式に記載されている内容
提供元コグニビジョン株式会社(1974年設立、旧日本アウダテックス)
何をするものか損害保険会社、共済組合、修理工場のあいだで事故車画像、見積書、メッセージを伝送
利用登録損害保険会社と共済組合が行う。工場は送信先の損保や共済に相談
料金登録料と利用料は無料(通信料は利用者負担)。有料サービスは別途
画像の区分修理前、修理中、修理後
利用時間7:00〜22:00(土日祝日も利用可)、22:00〜翌7:00はメンテナンス
コグニセブン連携車両情報と顧客情報を自動連携し、見積書を自動添付
スマホアプリコグニフォトベースモバイル(無料)で撮影してワークスペースへアップロード

コグニフォトベースの登録と料金(無料の範囲と有料サービス)

コグニフォトベースの基本機能は無料で、工場が負担するのはインターネット接続料と通信料だけです。利用登録は損害保険会社と共済組合が行っているため、工場はコグニビジョンに直接申し込むのでなく、画像を送りたい損害保険会社や共済組合に連絡するところから始めます。コグニセブンのよくある質問では、コグニフォトベースにログインするためのユーザーIDが発行されていれば、すでに利用申込みが済んでいると説明されています。有料サービスは2つあり、自費修理などの保険を使わない案件を扱う「保険外修理案件サービス」と、保存容量を増やす「ワークスペース容量拡大サービス」です。どちらもクレジットカード払いのみで、申込みは管理アカウントからだけ行えます。

サービス料金(公式FAQ、税別)できること
基本機能登録料、利用料ともに無料保険案件の作成、画像と見積書の伝送、メッセージ、ワークスペース無料枠5GB
保険外修理案件サービス基本料6,000円×利用店舗数(初月のみ)、月額2,000円×利用店舗数保険を使わない案件の作成、案件ダウンロード、関連案件登録、容量を1店舗あたり5GB追加
ワークスペース容量拡大サービス基本料無料、無料枠を1GB超えるごとに月50円容量を1GB単位で拡張、案件の自動バックアップ

保険外修理案件サービスは会社単位で契約し、利用する店舗を契約時に選びます。保険外修理案件の作成は選んだ店舗だけですが、案件ダウンロードと関連案件登録は1店舗でも契約すれば全店舗で使えます。申込みと同時に翌月分が決済され、申込月は無料、以降は毎月20日に翌月分が自動決済されます。途中で解約しても返金はありません。

ワークスペース容量拡大サービスも会社単位の契約で、複数店舗の利用容量を合算した超過分が毎月20日に請求されます。申し込んでも容量が無料枠を超えていなければ決済されません。コグニセブンやモバイルアプリから送る写真が多い工場ほど、容量を確かめておく価値があります。公式のよくある質問には、容量を超えると「ワークスペースの容量が超過しました。」と表示され、不要なファイルの削除か容量拡大サービスの申込みで対応すると書かれています。

コグニセブンからコグニフォトベースへ伝送する手順

コグニセブンで作った見積書は、見積画面の[フォトベース]ボタンからコグニフォトベースへ送れます。公式のよくある質問によると、事前に2つの準備が要ります。1つは見積の【情報】画面で「名前」と「登録番号」の両方を入力しておくことで、空欄があると連携時にエラーになります。もう1つは「cogniPHOTOBASE SEVEN連携」アプリのインストールです。コグニフォトベースの動作環境の注記では、Windows10以下のOSはこの連携アプリに対応していません。ボタンが見積画面に出ていない場合は、コグニセブンの[初期設定]から[基本設定]を開き、<その他1>タブの「フォトベース連動ボタンの表示」にチェックを入れます。初回のログインでは、登録メールアドレスに届くセキュリティコードの入力が求められます。

  1. 1. 見積を開いて[フォトベース]を押す

    コグニセブンで対象の見積を開き、[フォトベース]ボタンを押します。初回はコグニフォトベースのメールアドレスとパスワードでログインします。

  2. 2. 新規案件か既存案件かを選ぶ

    損保から画像伝送の依頼が来ている場合は既存案件を登録番号か車体番号で検索し、そうでなければ新規案件を作ります。

  3. 3. 共有先の損保・共済を選ぶ

    新規案件では「共有先損保・共済」を選びます。保険会社の運用で新規作成が許可されていない場合は選べないため、担当者に案件作成を依頼します。

  4. 4. 見積書を案件に登録する

    見積ファイルは案件作成と同時に登録されます。後から送りたいときは[見積ファイル送信不要]にチェックを入れておきます。

  5. 5. 画像を選んで共有する

    案件画面の[画像ファイルを追加]からワークスペースの写真を選び、[選択した画像を共有]を押した時点で相手先に共有されます。

注意したいのは、コグニセブンの見積書に画像を付けていても、案件を作った時点では画像がコグニフォトベースに登録されない点です。手順5の操作を忘れると、損害保険会社には見積書だけが届きます。

コグニセブンを使わずに、ブラウザで直接案件を作ることもできます。公式の操作手順では、[案件作成]から損保・共済と「登録番号」「お客様名」を入力し、パソコンから画像と見積書をアップロードします。1回の操作でアップロードできる画像は20枚、1案件に登録できる画像は100枚までです。取引設定のない損保・共済を選ぶと登録時にエラーになります。

コグニフォトベースモバイル(スマホアプリ)でできること

コグニフォトベースモバイルは、事故車の撮影を助ける無料のスマートフォンアプリで、iPhone版は2022年11月、Android版は2023年4月にリリースされました。損傷箇所に合わせて、撮り方、アングル、枚数をナビゲートし、協定に必要な写真をそろえやすくします。ナンバープレートを撮影すると文字や数字がアプリに登録され、写真は車両ごとのアルバムで閲覧と編集ができます。撮った写真はコグニフォトベースのワークスペースにアップロードできますが、損害保険会社や共済組合に共有するにはコグニフォトベース側での操作が別に要ります。スマートフォンのブラウザからはコグニフォトベースに画像を登録できないため、スマホで撮って送る運用にはこのアプリを使います。

項目コグニフォトベースモバイルの公式記載
料金無料
対応OSiOS 15.0以上、Android 11.0以上
対応機種iOS 15.0以上をサポートするiPhone、Android 11.0以上をサポートするGoogle Pixelシリーズ及びAndroidスマートフォン
高さ測定機能iOS 16.0以上、iPhone 12以降のProモデル(LiDARスキャナ搭載)推奨。AndroidはAndroid 13.0以上、Pixel 6以降推奨
主な機能撮影ナビ、ナンバープレートの自動認識とアルバム管理、ワークスペースへのアップロード

スマホで撮影する場面が多い工場では、作業場で撮った写真をそのままワークスペースに上げ、事務所のパソコンで案件に登録する分担がしやすくなります。公式の導入事例でも、モバイルを使う工場の声として「スマホで撮ってそのままアップ、時間もストレスも大幅削減です」という見出しが掲載されています。板金見積に使えるスマホアプリ全般の比較は板金見積アプリのまとめを参考にしてください。

コグニフォトベースの動作環境と登録できるファイル形式

コグニフォトベースはブラウザで使うサービスで、公式の推奨環境はWindows 11 64bit版(日本語版)とMicrosoft EdgeまたはGoogle Chromeの最新版です。画面の解像度は1280×720以上、ブラウザのCookieとJavaScript、TLS1.2を有効にしておく必要があります。Edgeのレガシー版とIEモードには対応していません。回線は光回線やCATVなどの高速回線が推奨され、アナログ回線やISDNでは登録や操作に時間がかかる場合があると書かれています。利用登録や損保・共済からの通知メールを受けるため、メールを受信できる環境も必要です。コグニセブンとの連携アプリはWindows10以下に対応していないので、事務所のパソコンがWindows 11かどうかを先に確かめてください。

区分登録できる形式(公式記載)
画像jpg、jpeg、png
動画wmv、mp4、m4v、mov
ファイルneo、pro、pdf、xlsx、docx、pptx、csv、txt、jpg、jpeg、png、htm、html

見積書をpdfやxlsxで出力できる見積ソフトであれば、コグニセブン以外で作った見積書もファイルとして案件に添付できます。ただし、車両情報や顧客情報の自動連携と見積書の自動添付は、公式ページではコグニセブンとの連携機能として説明されています。

コグニフォトベースが向いている工場と導入前の確認

コグニフォトベースが役に立つのは、保険修理の割合が高く、損害保険会社や共済組合へ事故車の写真と見積書を頻繁に送る工場です。基本機能は無料で、登録は取引先の損保や共済を通すため、まず取引の多い保険会社に画像伝送の方法を聞くのが近道です。コグニセブンを使っている工場なら、見積画面のボタンから案件作成と見積書の添付まで進められ、二重入力が減ります。一方で、保険を使わない自費修理の写真まで同じ仕組みで管理したい場合は、保険外修理案件サービス(基本料6,000円と月額2,000円、税別、店舗数分)が必要です。利用時間は22時までなので、夜間に事務処理をまとめる工場は運用時間も考えておきましょう。

  • 取引の多い損害保険会社や共済組合が、コグニフォトベースでの画像伝送を受け付けているか
  • 見積システムがコグニセブンか、pdfやxlsxで見積書を出力できるソフトか
  • 事務所のパソコンがWindows 11で、推奨ブラウザと光回線などの高速回線を使えるか
  • スマホで撮影する担当者の端末が、iOS 15.0以上かAndroid 11.0以上か
  • 自費修理の写真も残すか(保険外修理案件サービスの要否)、写真の量で無料枠5GBを超えそうか

コグニセブン本体の機能と体験版はコグニセブンの解説に、メーカー全体の製品構成はコグニビジョンの板金見積システムにまとめています。写真の伝送は見積システム選びと切り離せないため、ほかのメーカーの製品とも比べたい場合は、4社7製品の比較表で写真管理の機能も見比べてください。

板金見積システムの資料請求・ご相談(無料)

損害保険会社への写真と見積書の送り方に手間がかかっている工場に、コグニセブンをはじめ、写真の伝送や管理までつながる板金見積システムをご案内します。今の見積ソフトと取引先の保険会社をお聞きしたうえで資料をお送りします。

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コグニフォトベースに関するよくある質問

コグニフォトベースの利用料はかかりますか?
コグニビジョンのよくある質問では、登録料と利用料はかからず、インターネット接続料と通信料だけが利用者の負担と案内されています。別に有料サービスが2つあり、保険外修理案件サービスは基本料6,000円(税別、初月のみ)と月額2,000円(税別)を利用店舗数分、ワークスペース容量拡大サービスは無料枠を超えた1GBごとに月50円(税別)です。
修理工場が自分でコグニフォトベースに申し込めますか?
公式の製品ページには、利用登録は損害保険会社と共済組合で行っていると書かれています。工場からは、画像を送りたい相手の損害保険会社や共済組合に相談する流れです。コグニセブンのよくある質問でも、ログイン用のユーザーIDが発行されていれば申込み済みで、未申込みの場合は取引したい損害保険会社や共済に相談するよう案内されています。
コグニセブンを使っていなくてもコグニフォトベースは使えますか?
公式の操作手順には、ブラウザでコグニフォトベースにログインし、新規案件を作ってパソコンから画像と見積書をアップロードする方法が載っています。コグニセブンとの連携は、車両情報や顧客情報の自動連携と見積書の自動添付を受けるためのものです。他社の見積ソフトで作った見積書を送る場合は、登録できるファイル形式(pdfやxlsxなど)を事前に確かめてください。
スマートフォンのブラウザから写真を登録できますか?
できません。よくある質問では、スマートフォンのブラウザからは画像を登録できないとされ、無料アプリのコグニフォトベースモバイルを使うよう案内されています。アプリから送った写真はワークスペースに入るため、損害保険会社や共済組合と共有するには、パソコンでログインして案件に画像を登録する操作が別に要ります。
夜間や休日にも画像を送れますか?
利用できる時間は7時から22時までで、土曜、日曜、祝日も使えます。22時から翌朝7時までは定期メンテナンスのため使えません。不定期のメンテナンスは、コグニビジョンのサイトのお知らせ欄とコグニフォトベースのログイン画面などで案内されます。2026年8月25日にもシステムメンテナンスの予定がお知らせに掲載されました。
板金見積と整備・車両販売の管理は、まとめてシステム化できますか?
板金見積ソフトで作った見積は、請求・入金・顧客管理と別に管理すると二重入力が増えます。自動車整備システム(自動車整備ソフト)や車両販売システム(車販ソフト)と連携できるかを確認しておくと、見積から請求までを1か所で扱えます。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。

参考にした一次情報

この記事は次の一次情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。