プロトリオスの板金見積システム|EGWebプロとモレノンNEXTの違い

プロトリオスの板金見積システム|EGWebプロとモレノンNEXTの違い

プロトリオスは、車体修理業界誌「月刊ボデーショップレポート(BSR)」の発行元として知られる大阪の会社で、板金見積システムも自社で開発して販売しています。製品は、ブラウザで使うクラウド型のEGWebプロと、Windowsにインストールして使うモレノンNEXTの2系統が中心です。名前は知っていても、どちらが自社に合うのか、価格はどこまで公表されているのかは、製品ページを何枚も見比べないとわかりません。このページでは、プロトリオス公式の製品ページと会社情報の記載だけを使い、2つの見積システムの違いと、整備と一体で使う統合システムとの関係を整理します。

確認日:2026年10月5日。製品の機能と価格は、プロトリオスの製品情報サイト「BSRweb」と会社サイトの記載によります。価格を公表しているのはEGWebプロだけです。

プロトリオスとは(会社概要と板金見積との関わり)

株式会社プロトリオスは、大阪市中央区平野町に本社を置く、自動車の修理と整備の分野に特化した出版とシステムの会社です。会社情報によると、1967年7月に設立された出版社のリペアテックと、1985年4月に設立された整備業向けシステム会社のシステムワンが、2012年1月1日付で合併して現在の商号になりました。リペアテックの前身は1973年2月に「月刊ボデーショップレポート」を創刊しており、板金塗装業界とは50年以上の付き合いがあります。中古車情報サービス「グー」を運営するプロトコーポレーションのグループ会社で、資本金は6,000万円、従業員は114名(2026年4月現在)です。事業はメディア、DXソリューション、人材と育成の3本で、板金見積システムはDXソリューション事業の製品として販売されています。

拠点は大阪本社のほか、札幌、仙台、東京、名古屋、福岡に支社があります。業界誌のBSR、整備業界誌のMSR、カーアフターマーケット事業者向けサイト「BSRweb」の運営に加え、鈑金や見積りの技能実習などの研修事業も手がけています。見積システムの製品ページもBSRweb内に置かれていて、資料請求や問い合わせはそこから受け付けています。

プロトリオスの板金見積システム一覧(4製品の提供形態)

プロトリオスの製品情報ページに載っている板金見積に関わるシステムは4つで、見積専用がEGWebプロとモレノンNEXT、整備と鈑金の統合システムがLinkS C³とRacroS3です。EGWebプロは「小規模事業者向け事故車修理見積りクラウドサービス」と紹介され、インストール不要でブラウザから使います。モレノンNEXTは「損害協定見積り作成から、売上・請求管理までを網羅した鈑金塗装見積りシステム」で、Windowsにインストールし、USBのライセンスキー(HASPキー)で動かします。LinkS C³は「月額契約タイプ」のクラウド型統合システムで、鈑金はオプション機能の1つです。RacroS3は「6年リースタイプ」と表示され、自動車整備業と鈑金見積システムを1つにまとめた製品です。4製品のうち、公式に価格を載せているのはEGWebプロだけでした。

製品種類提供形態公式の価格表示
EGWebプロ/EGWebマンスリープロ事故車修理見積書作成クラウド型(ブラウザで利用、インストール不要)月額9,900円、年額112,200円(いずれも税込)
モレノンNEXT(製品一覧の表記はMorenon3)鈑金塗装見積り+売上・請求管理Windowsインストール型、HASPキー必須、データはDVD提供掲載なし
LinkS C³(リンクスキューブ)自動車整備業鈑金統合システムクラウド型、月額契約タイプ。鈑金はオプション掲載なし
RacroS3(ラクロス3)自動車整備業鈑金統合システム6年リースタイプ掲載なし

他メーカーの製品も含めて並べたい場合は、姉妹サイトの4社7製品の比較表に、対象車両や提供形態を一覧でまとめています。

EGWebプロとモレノンNEXTの違い(形態・機能・価格)

EGWebプロとモレノンNEXTの最大の違いは、EGWebプロが見積書の作成に絞ったクラウド型の月額サービスで、モレノンNEXTが見積から売上、合計請求、入金までを1本で扱うインストール型のシステムであることです。EGWebプロは国産乗用車中心の約1,500車種を収録し、新型車データと部品価格が毎月自動で更新されます。伝票は最大200件まで保存でき、201件目からは古い順に消えます。モレノンNEXTは修理保証書や合計請求書まで印刷でき、顧客と車両を車検証スタイルの画面で登録して保険情報も管理します。脱着と取替、塗装の作業は自研センター策定の標準作業指数を採用し、一部の車種と作業は同社独自算出の参考指数です。価格はEGWebプロが月9,900円(税込)と公表されている一方、モレノンNEXTは問い合わせになります。

比べる項目EGWebプロモレノンNEXT
提供形態クラウド型。PCかタブレットのブラウザで利用Windowsインストール型。HASPキー(USB)が必要
対象車両国産乗用車中心の約1,500車種。輸入車とトラックは対象外製品ページに車種数の記載なし
データ更新新型車データと部品価格を毎月自動更新データはDVDで提供
扱う範囲見積書の作成、編集、保存、印刷(PDF出力)見積書から売上、合計請求書、入金まで。修理保証書も印刷
見積を助ける機能損傷エリアと強度(強・弱)で必要な部位を優先表示見積りインジケーター、主体作業から付随作業を自動選択する3Dの知識ベース
収録資料指数テーブルマニュアル、車種別編・指数テーブル(2002年10月発行以降の車種)ライブラリに指数テーブル類、見積虎の巻、部品イラスト、参考書籍
保存件数伝票は最大200件記載なし
価格(税込)月額9,900円/年額112,200円公式に掲載なし
試用無料デモあり(1車種のみ)無料体験版の記載なし。資料ダウンロードと問い合わせ

表の通り、2製品は価格帯も対象業務も重なりが小さく、同じ会社の上位版と下位版という関係にはなっていません。見積だけを月に数件作る工場と、見積から請求までを1つの画面で回したい工場とで、候補が分かれます。

EGWebプロが合う工場と注意点

EGWebプロが合うのは、国産乗用車の事故見積を月に数件から十数件作る小規模の板金塗装工場で、見積書さえ作れれば請求や顧客管理は別の仕組みで足りる場合です。公式ページは、たまにしか使わないのにコストが大きい、新型車データやシステムの更新が面倒、PC故障でデータが消えるのが不安、という3つの悩みに応える製品として紹介しています。初期費用と最低利用期間がなく、月9,900円(税込)をクレジットカードで払う月額プランは、使う月だけ契約したい工場に向いています。7月から翌年6月までの年度でまとめて払う年額プランは112,200円(税込)で、月換算は約9,350円です。月額と年額で使える機能に違いはありません。

注意したいのは、保存できる伝票が最大200件で、201件目からは古い順に削除されることです。1つのライセンスを複数の端末から同時には使えず、スマートフォンでの利用も推奨されていません。解約すると過去の見積データは閲覧も編集もできなくなり、月額と年額の間でプランを変えた場合も見積データは引き継がれません。過去の見積を長く残す必要がある工場は、PDFに出力して自社で保管する運用を決めておくと安心です。

使い方の手順と無料デモの試し方は、EGWebプロの使い方と無料デモで10ステップに分けて解説しています。

モレノンNEXTが合う工場と注意点

モレノンNEXTが合うのは、保険修理の損害協定見積を日常的に作り、見積から売上、合計請求、入金までを1つのシステムでつなげたい板金塗装工場です。公式の製品ページは「修理費見積りから合計請求まで、計上モレのない見積りで確実に収益を上げます」と説明し、主体作業を選ぶと付随作業も自動で選ぶ3Dの知識ベースと、作業の流れを示す見積りインジケーターを特徴に挙げています。1つの画面に指数、部品、部位、イラスト、金額が並ぶので、指数テーブルを見ながら手で見積書を書く作業がなくなります。LPでは、絞り込み機能や、あとから確認する見積に付けるスターマーク、内税表示や塗装材料費の振り分けといった明細編集も紹介されています。協定の進め方そのものは、姉妹サイトの保険修理の協定の流れで整理しています。

導入前に確認したいのは動作環境です。製品ページの動作環境表は「2018年6月現在」の表記のままで、対応OSはWindows 7、8、8.1、10と書かれており、Windows 11には触れていません。USBポート2つ(ライセンス認証とバックアップ用)とDVDドライブ(2層式)が必要で、自作PCは動作保証外です。データの契約期間とは別に、システムは1年ごとに継続使用の更新手続きが必要で、期限内に更新しないと使えなくなると注意書きがあります。今のPCで動くか、Windows 11で使えるかは、見積を取る段階で販売店に確かめてください。

サポートは専用ダイヤルのほか、メールとFAX、オンラインヘルプ、同じ画面を見ながら障害を診断するリモート診断がLPに書かれています。LPの導入事例は北海道札幌市と愛知県津島市の板金工場2社で、どちらも使用ソフトはモレノンNEXTです。

モレノン3とモレノンNEXTの表記の違い

モレノン3とモレノンNEXTは、プロトリオスの公式サイト内で両方の名前が使われていて、2026年10月時点で関係を説明した記載は見当たりません。製品情報ページの見出しは「自動車鈑金塗装見積りシステム『モレノンNEXT』」で、同じページの上部に「モレノン3はこちら」というリンクがあります。一方、製品一覧ページの表記は「Morenon3(モレノン3)」、LPのページタイトルも「Morenon3(モレノン3)」です。そのLPに載っている導入事例2件の使用ソフト欄は、どちらも「モレノンNEXT」と書かれています。検索ではモレノン3の名前で情報を探す人もいますが、資料請求や見積の際は、どちらの名前の製品を提案されているのか、両者に機能や動作環境の差があるのかを確認すると取り違えを防げます。

当サイトでは、製品情報ページの見出しに合わせて「モレノンNEXT」と表記しています。製品の特徴をもう少し詳しく知りたい場合はモレノンNEXTの解説ページもあわせてご覧ください。

整備と鈑金を一体で管理するならLinkS C³とRacroS3

整備と鈑金の両方を手がける工場では、見積専用のシステムより、整備の顧客管理や売上管理と鈑金見積が同じデータでつながる統合システムが候補になります。プロトリオスでは、クラウド型で月額契約のLinkS C³(リンクスキューブ)と、6年リースタイプのRacroS3(ラクロス3)がこれに当たります。LinkS C³は顧客管理、車両管理、売上管理と帳票、フロント業務が基本で、鈑金、検査書類、OSS連携、車両販売などをオプションで組み合わせます。RacroS3は自動車整備業と鈑金見積システムを1つにまとめた製品で、オプションに車検継続書類の印刷、e-JiBAi連携、OSS連携、部品在庫管理などが並びます。月額契約とリース契約のどちらで導入するかは、毎月の支払いと契約期間の縛りに直結するので、ここで先に方針を決めておくと比較が楽になります。

統合システムを検討する段階では、板金見積のデータが整備側の請求にそのまま流れるか、二重入力が残る工程はどこかを、デモで1件通して確かめるのが確実です。他社製品との選び方は板金見積システムの選び方で、確認すべき項目を順に挙げています。

板金見積システムの資料請求・ご相談(無料)

プロトリオスの製品を含め、工場の規模や扱う車両、見積の件数をお聞きしたうえで、合いそうな板金見積システムを複数メーカーからご案内します。EGWebプロのような月額制とインストール型のどちらが向くかも一緒に整理します。

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よくある質問

プロトリオスの板金見積システムには、どんな製品がありますか?
2026年10月時点の製品情報ページには、見積専用のEGWebプロ(クラウド型)とMorenon3(モレノン3。製品情報ページの見出しはモレノンNEXT)があり、整備と鈑金を一体で扱う統合システムとしてLinkS C³(リンクスキューブ)とRacroS3(ラクロス3)が載っています。LinkS C³では鈑金はオプション機能です。
EGWebプロとモレノンNEXTは、どちらが安いですか?
公式に価格を載せているのはEGWebプロだけで、月額プランが9,900円(税込)、年額プランが112,200円(税込)です。モレノンNEXTは価格の掲載がなく、資料請求か問い合わせで確認します。比べるときは、モレノンNEXTが請求や入金まで扱う点も含めて、見積書以外の作業がどれだけ減るかで判断してください。
モレノン3とモレノンNEXTは別の製品ですか?
公式サイトでは、製品情報ページの見出しが「モレノンNEXT」で、同じページに「モレノン3はこちら」というリンクがあります。製品一覧とLPのタイトルは「Morenon3(モレノン3)」のままですが、LPの導入事例2件の使用ソフト欄はどちらも「モレノンNEXT」です。後継なのか名称変更なのかは公式に説明がないので、見積を取るときに販売店へ確認してください。
EGWebプロで輸入車やトラックの見積は作れますか?
作れません。公式ページに収録は国産乗用車中心の約1,500車種で、輸入車とトラックは対象外と明記されています。輸入車やトラックの事故見積が多い工場は、対象車両の広い別メーカーの製品と並べて検討する必要があります。
プロトリオスはどんな会社ですか?
大阪市中央区に本社を置く株式会社プロトリオスです。1967年7月設立の出版社リペアテックと、1985年4月設立のシステム会社システムワンが2012年1月に合併して現在の商号になりました。中古車情報サービス「グー」を運営するプロトコーポレーションのグループ会社で、車体修理業界誌「月刊ボデーショップレポート(BSR)」も発行しています。
板金見積と整備・車両販売の管理は、まとめてシステム化できますか?
板金見積ソフトで作った見積は、請求・入金・顧客管理と別に管理すると二重入力が増えます。自動車整備システム(自動車整備ソフト)や車両販売システム(車販ソフト)と連携できるかを確認しておくと、見積から請求までを1か所で扱えます。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。

参考にした一次情報

このページは次の公式情報をもとに作成しています(2026年10月5日確認)。